2019年高岡教区の『秋安居(しゅうあんご)』が3月7日(木)・8日(金)の二日間に亘り、高岡教務所にて開催されました。出席者は二日間を通し延べ53名でした。
毎年夏季に本山において開講されるのが「夏安居(げあんご)」で、後にさまざまな教区で季節を問わず開かれるのが『秋安居』です。
本来、安居は、雨期の三カ月間に釈尊の教えを反復聞思する機会を指しますが、当派においては約300年前の享保元(1716)年、東本願寺学寮の初代講師である光遠院恵空が『大無量寿経』を講じたことが、その始まりとされています。
今年の講師は、本講講者である元 大谷大学学長、現 鈴木大拙館館長の木村 宣彰 師です。
宗祖親鸞聖人が自らの師として仰がれた七高僧第四祖である道綽禅師が真摯な宗教心情を表明された『安楽集』を題材とした内容でした。
静寂な会場に、朗々と語られる先生のお姿は、わが身の学生時代を彷彿とさせる思いにはせながら、また、その深い学識に魅了されつつ拝聴させていただきました。
研修部門通信員 峰 慎樹