第六組同朋大会

6月17日(土)六組超願寺にて同朋大会が開かれました。私は初めての参加でしたが梛野明仁師による絵解き法話は毎年この超願寺で開催されており、駐車場が埋め尽くされるほど大勢の参詣者が来られ嘆佛偈、真宗宗歌、そして小島新組長の挨拶を経て絵解き法話へと移っていきました。

最初は梛野師による慣れた手つきでの琵琶演奏と同時に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」と平家の栄光と衰退の時代をからめての説明をされ、親鸞聖人はこのような武士が権力を掌握する時代背景の中にお生まれになったところから進めていかれました。

比叡山で20年もの修行を積んできたのにも関わらず下山され法然上人との出会いに大いに影響を受けられた親鸞聖人は、それまで貴族中心の限られた人々のための仏教から漁師、商人、農民にも広く浸透され仏教界に波を起こされたので1173(いい波)といった語呂合わせを宗祖の生まれた年と被せたのには納得させられました。

また御絵伝の様子は雅やかに描かれてはいますが、当時は飢饉で苦しむ人々が多数おられました。その飢餓で苦しむ人々の説明も入り映像を見せられた時は、御絵伝とのギャップに衝撃を受けました。それほど当時は生きていくのに必死な時代だったのだと感じ、その中で念仏を広めていかれた親鸞聖人には本当に感服させられます。