2019年 高岡教区『得度事前研修会』

真宗大谷派の僧侶として第一歩を踏み出す『得度』事前研修会が、高岡教務所を会場として、2019年3月25日(月)・26日(火)の二日間に亘り開講されました。

大谷派においては、男女ともに9歳から本山(真宗本廟,東本願寺)において『得度』を受式することができます。これは、宗祖親鸞聖人が9歳で得度されたことに由来しています。

この研修会は、得度にあたり、その意義やお勤めの作法などを事前に研修の後、教務所長による考査を受け、合格者のみ本山で受式できることになります。

今年は、親子で参加された方、ご縁があって在家から受講された方など10名がこの研修に臨みました。

第1日目の初めに『得度の意義』について、講義をご担当いただいた第3組 眞敎寺住職馬川 透 氏からは、厳しさの中に優しく諭すような語り口で「いただいた”いのち”の大切さや尊さ」を、ご自身のご経験も踏まえられた内容の講義を受講しました。大人・こどもを問わず、それぞれが感慨深い思いに馳せられたことと思います。

次に第3組 傳榮寺住職大村 元 氏より『声明作法』について、お勤めの仕方や作法をご経験と実践に基づいた解りやすく丁寧な指導の中、夕方までじっくり学びました。

第2日目は『声明作法』のほか、『装束作法(衣のつけ方・たたみ方)』を前日から引き続いて大村 氏にご指導いただきました。

研修日程終了後、高岡教務所長による【得度考査】が実施されました。

考査終了後には、全員が見事合格となる結果が発表され、教務所長からそれぞれに『合格証』が手渡されました。

受講者は、緊張から解放されるとともに安堵感いっぱいの中、僧侶となる心構えを習得した様子でした。

なお、合格された方のうち、特に小学生は、夏休み中に本山での『得度式』を受けて大谷派の僧侶としての名乗りをあげ、宗門・寺門の次代を受け継いでいってくれることとなるでしょう。

研修部門通信員 峰 慎樹